期待値とボラティリティ

今日は、期待値とボラティリティについて書こうと思います。

 

●期待値には、2種類の意味がある??

 趣味が株式投資なので金融情報に関する読み物を読むのが好きなのですが、期待値という言葉をよく見かけます。

 

○○銘柄は、決算前で期待値が高い

△△(超割高銘柄)の期待値高い

 

期待値という言葉がこういう使われ方をしている時に、「んんっ??」と思ってしまします。投資をする前は、パチスロやパチンコをよくやっていたので、そこで用いられる意味と違うような気がして、なかなか慣れることができません。

 

●自分の考える期待値とは

期待値は、ある試行を行ったとき、その結果として得られる平均的な値のこと

 

パチンコを例にとって考えます。パチンコは玉を借りて、ヘソと言われる抽選装置にパチンコ玉を潜らせることで抽選を受けることができます。例えば、下のようなパチンコ台があったとしましょう。(実際のパチンコ台はもっと複雑なのですが、計算を簡単にするためにシンプルにしてます。)

 

パチンコ台 A

大当たり確率 1/100

当たり時に貰える平均金額 10000円

ヘソに球が入る確率 1/20

玉の値段 4円

 

ヘソ抽選1回当たりの期待値を求めてみます。

 

まず、ヘソ抽選1回で得られる平均的な収入は

 

10000円 × 0.01 = 100円 ・・・①

 

次に、ヘソ抽選1回で必要な平均的な支出は

 

4円×20回 =80円 ・・・②

 

①と②から ヘソ抽選1回あたりの期待値は

 

100円 ー 80円 = 20円

 

となります。

 

期待値がプラスなのでこのパチンコ台を打ち続けると理論上、収支をプラスにすることができます。(このような素晴らしい台は見つけるのは大変です)

 

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さて、実際にパチスロ、パチンコを打つと収支はどのようになるでしょうか?実際にやると、下図の赤線のようになります。

 

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1日では、期待値通りの数字はでません。でも、何回も何回も試行を続けると、期待値に近づいていきます。これは実際にやってみないと感覚は掴めないかもしれませんが、こうなります。

 

少し違う視点からも見ます。期待値が同じでも大当たり確率が違うと結果は違ってきます。

 

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赤線と青線を比べてみてください。青線は大当たり確率が非常に低いパチンコ台での結果です。大当たり確率が低いほど、理論値からは離れやすくなります。逆に、大当たり確率が高いほど、理論値に近づきやすくなります。(このブレ幅をボラティリティと呼んでいます。

 

●パチンコでの期待値とボラティリティ(まとめ)

パチンコでの期待値は、計算上期待される平均的な収支のこと。

パチンコでのボラティリティは、大当たり確率に依存する。

 

 

株式投資での期待値とボラティリティ

では、株式投資での期待値とボラティリティはどのように考えればよいのでしょうか?株価の性質について、ウォーレン・バフェットは分かりやすく例えています。

 

株式市場は、短期的には人気投票の場にほかなりません。しかし、長期的には企業の価値を計る計量器の役割を示しているのです。

 

これって、パチンコとよく似ていると思いませんか?1日の収支は、大きくプラスだったりマイナスだったりするのに、1年単位で見ればきちんと期待値に収束している。株式投資も同じようなものだと思うのです。毎日の値動きは、ランダムであったとしても、長い目でみれば妥当な株価に収束していくものと考えられます。

 

妥当な株価(理論株価)をどう決めるかについては今日は割愛します。

 

株式投資にとっての期待値は、理論株価と現在の株価の差なのだと思うのですまた、ボラティリティ保有銘柄数に依存します。

 

このような考えを用いると、最初に挙げた期待値の使い方と違うことが分かります。

 

○○銘柄は、決算前で期待値が高い

→決算前に近づいても期待値は変わらない。

△△(超割高銘柄)の期待値高い

超割高銘柄は、理論株価と現在株価の差がマイナスなので期待値が高いは誤り

 

 

株式投資での期待値とボラティリティ(まとめ)

株式投資の期待値は、理論株価と現在の株価の差

株式投資ボラティリティは、保有株式数に依存する

 

 

プロのパチンコ打ちは、高期待値が取れればボラティリティは全然気にしません。首の皮一枚繋がればいいので、稼ぎたい時はボラティリティを捨てて期待値を優先する戦略はアリだと思います。