第1回 サルに勝つ!(1年後の追跡調査)

サルに勝つシリーズです。私が四季報から選んだ50銘柄(トルネコ)とエクセルでランダムに選んだ50銘柄(サル銘柄)で仮想ポートフォリオを作り、3か月間のパフォーマンスを競う企画です。今回、去年の2017年6月16日に作成したポートフォリオがちょうど1年を迎えたので追跡調査として、両方のPFの成績を見ていきたいと思います。

 

 

 

初めての方で詳しい趣旨説明をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

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サルに勝つ!第1回の3か月間の成績の結果は、こちらです。

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3か月間の結果は、負けていますね。

トルネコ銘柄 107.49%

サル銘柄 112.41%

 

 

お待たせしました。それでは、1年間の結果です。

トルネコ銘柄から見ていきます。

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次は、サル銘柄です。

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1年間の運用成績

 

日経平均 +14.58%

TOPIX +12.09%

マザーズ指数 +0.34%

ジャスダック平均 +23.66%

トルネコ銘柄 +29.93%

サル銘柄 +19.79%

 

なお、トルネコ銘柄・サル銘柄は、分割併合が考慮された数字になっていますが、配当や株主優待などの利益は除外されています。

 

【コメント】

初めの3か月間の成績は負けていましたが、1年では大きく逆転する結果になりました。50銘柄に分散して日経平均を13%強ほど上回っているので結構良い成績なのではないでしょうか?データをたくさん取って自分の行っているバリュー投資が本当に有効なのかこれからも検証していきたいです。

 

 

TSIホールディングス

今日もアパレル業界の企業を見ていきます。レディス大手、TSIホールディングスです。まずは、セグメント情報を・・・

 

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アパレル関連事業が売上の97.7%、営業利益の97.2%を占めるようです。アパレル関連事業を掘り下げて見ていきたいですね。

 

 

有価証券報告書を読んでいくと、TSIホールディングスは平成22年に東京スタイルサンエー・インターナショナルが合併して出来た会社のようです。TSIホールディングスの名前の由来は、2社の名前から来ているんでしょうね。そして、当社の系統図は、以下のようになっています。

 

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いや~、イメージ全然沸かないです(笑)外部から仕入れている商品もあれば、製造しているものもあるのでしょうか。バランスシートを見てみます。

 

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製造業の場合は、「仕掛品」や「原材料及び貯蔵品」などの勘定が出てくるので商品の製造もやっているみたいですね。ただ、仕掛品などの額は小さいので商品を仕入れて売っている割合の方が多いイメージでしょうか。

 

有価証券報告書を読んでもブランド別の売上は載ってませんね・・・。載ってるのは、これくらいの情報でしょうか・・・。

 

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この3社の子会社の売上は全体の45.7%、経常利益は全体の82.2%のようです。

 

決算説明資料にブランド一覧がありました。

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58ブランドですか・・・・。

 

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おっ、ようやく見つけました。ブランド別売上。しかし、上位10ブランドで62.4%は見ていくのが大変ですね…。ブログでは4ブランド見ていきます。

 

nano・universeの公式通販サイト

https://store.nanouniverse.jp/jp/

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NATURAL BEAUTY BASICの公式通販サイト

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マーガレットハウエルの公式通販サイト

https://www.margarethowell.jp/online_store/?sz=12

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パーリーゲイツ

https://store.tsigs.com/pearlygates

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価格帯は、オンワードよりも低い価格ですが、アダストリアよりも高い価格帯です。各ブランドの店舗の出店状況をみますと、百貨店もあればイオンモールの店もあったりいろいろな出店方法がされています。

 

最後に指標を確認しておきます。

TSIホールディングス

株価 813円(2018年6月14日終値

PER(実績) 25.8倍

PER(予想) 27.9倍

PBR 0.74倍

配当利回り 2.15%

自己資本比率 64.2%

売上 155457百万円

営業利益 2168百万円

営業利益率 1.4%

原価率 45.8%

販売管理費及び一般管理費 52.8%

4年前売上比 0.85

商品回転率 8.5回転

 

 

売上が下がってきていて厳しそうですね。ECサイトの売上が伸びている点は注意したいところです。合併してできた大手企業だからなのか、価格帯や出店方法に特色が無く、戦略が見えにくい企業です。良く言えば、柔軟性の高い会社といったところでしょうか。今日はこの辺にしておきます。

アダストリア

カジュアル衣料店をSCを中心に展開。ブランドにはグローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどがあり。イオンなどでよく見かけるやつですね。

 

グローバルワークのECサイト

http://www.dot-st.com/globalwork/

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ニコアンド ZOZOのECサイトより

http://zozo.jp/shop/nikoand/

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ローリーズファームのECサイト

http://www.dot-st.com/lowrysfarm/

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 ユニクロしまむらに比べると価格帯はやや上ですが、百貨店のアパレルショップに比べると価格帯は低いです。イオンに出店しているアパレルショップと比べると一般的な値段でしょうか。

 

 

 

セグメント情報は、単一なビジネスのためありませんが、アパレルのブランド別、商品部門別のデータは開示されています。

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上位4ブランドで売上の51.9%を占めますので、この4つのブランドを見ていけばだいたい雰囲気は掴めるかもしれません。

 

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メンズや雑貨・その他の売上も34.5%あるのですね。注意したいです。

 

 

有価証券報告書からアダストリアのビジネスモデルを探っていきます。

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セントラルバイイング方式」という聞きなれない名前が出てきました。これは、本部が商品の仕入れをすべてやってしまう方法のようです。大量に買うことで単価を下げる作戦ですね。規模の経済の働く大手企業に有利な戦略と言えるかもしれません。しまむらも同じ戦略を取っているようです。

 

これに対して、ファーストリテイリングユニクロ)は製造から販売まで一貫して行うビジネスモデル(SPA)であるわけですが、この違いは決算書にも表れていそうです。

 

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アパレル業界の分析途中なのですが、黄色の部分を見てください。ここには、商品回転率(= 売上 ÷ 商品(棚卸し資産) )が書かれています。商品回転率が高いほど、企業の保有している商品はうまく回転していることになります。

 

ファーストリテイリングは、しまむらアダストリアと比べて商品回転率が悪くなっています。これはビジネスモデルの違いから来るのかもしれません。ユニクロは商品をたくさん作れば単価が下がりますから在庫が多いんでしょうね。

 

次に、青の部分を見て、しまむらアダストリアの違いを見ていきます。

 

しまむら

原価率66.5%

販売管理費及び一般管理費比率(SGA費率) 26.1%

 

アダストリア

原価率 45.8%

販売管理費及び一般管理費比率(SGA費率)52.0%

 

しまむらの方が原価率が高く、販売管理費及び一般管理費比率(SGA費率)がかなり低いことが分かります。しまむらは郊外の大型店舗が多いのに対し、アダストリアはイオンのショッピングモールでの小型の店舗が多いですからこのような結果になってしまうのでしょうね。

 

 

最後に、指標を見ていきます。

 

アダストリア

株価 1467円

PER(実質) 79.9倍

PER(予想) 15.7倍

PBR 1.35倍

配当利回り 3.41%

自己資本比率 56.0%

売上 222787百万円

営業利益 5005百万円

営業利益率 2.2%

原価率 45.8%

販売管理費及び一般管理費比率 52.0%

4年前売上比 1.45倍

商品回転率 12.3回転

 

オンワードホールディングス

オンワードホールディングスを調べていきたいと思います。

 

アパレルメーカー大手。23区やgotairiku、自由区などのブランドがあり、百貨店を中心としたアパレル企業。なお、売上は2431億円、営業利益は52億円とのこと。

 

①23区のブランドサイト

https://crosset.onward.co.jp/shop/23ku/

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②gotairiku

https://crosset.onward.co.jp/shop/gotairiku/

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③自由区

https://crosset.onward.co.jp/shop/jiyuku/

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百貨店向けのブランドということで価格もファストファッションユニクロしまむらと比較すると6~8倍くらい価格が違います。

 

セグメント情報を見ていきます。

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売上の97.5%がアパレル関連事業。アパレル関連事業の日本の売上が売上全体の78.5%。セグメント利益は日本が黒字で欧州・アジア・北米は赤字。

 

有価証券には、アパレルの販売のみでなく、中国の協力工場や自社工場(中国やベトナム)で製造も行っているようです。

 

株価 907円(2018/6/9 終値

実質PER 24.5倍

予想PER 21.5倍

PBR 0.79倍

配当利回り 2.65%

自己資本比率 59.2%

営業利益率 2.1%

原価率 53.3%

販売費および一般管理比率 44.6%

直近の売上の四年前売上比 0.87

商品回転率 6.7

売掛金回転率 9.7

 

 

売上が年々下がってきています。原価率は思っていたよりも高くて驚きました。

 

 

矢野経済研究所(国内アパレル市場)

https://www.yano.co.jp/press/press.php/001754

百貨店のアパレル売上は5年前に比べて0.88のようです。オンワードHDの売上は4年前と比較して0.87ですから、似たような感じですね。売上の規模が大きいですから仕方ないのかもしれません。

 

第4回 サルに勝つ! 2018年春(3月26日~)

このシリーズでは、四季報の中で私が選んだ50銘柄とランダムに抽出した50銘柄の3か月間のパフォーマンスを競います。

 

 

過去の戦歴は、左のサイドメニューの「サルに勝つ!」からご覧ください。詳しいルールの説明は、「第1回 サルに勝つ!」の記事に載っています。

 

 

第4回トルネコ銘柄は、こちらです。 

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第3回サル銘柄は、こちらです。 

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今回は、2018年3月26日の終値が収得単価になっています。運用期間は、2018年6月26日(火)までです。

 

■第4回の考え方

最近は長期投資をやっていません。現在の状況は、米国の中央銀行はバランスシートの縮小を行いつつあり、日銀は金融緩和の出口を考え始めています。日本政府は相変わらず緊縮的な態度を取っています。四季報を通読しましたが、今の状況を考えると割安だと思う銘柄はありません。投資をしたくないのですが、もし50銘柄に投資するならと考えて選びました。私の銘柄は、PERが低い大型株が多い銘柄構成になっています。日経平均につられて下がるかもしれません。今回のサル銘柄は業績不振の銘柄が多く攻撃的ですね…。誰にも注目されていないので案外下がりにくかったりするのかもしれませんね。

 

第3回 サルに勝つ! 2017年冬(検証終了) 結果『負け』

サルに勝つシリーズ(※1)の第3回目の結果が出ました。

 

【2017年12月21日終値と2018年3月20日終値の比較】

日経平均株価 -6.50%

TOPIX -5.83%

JPX日経400 -5.98%

マザーズ -0.11%

ジャスダック平均 +3.33%

トルネコ銘柄 +0.15%

サル銘柄 +7.38%

 

【結果】

負け

 

 

【各回を掛け合わせた成績】

日経平均株価 +5.94%

TOPIX +6.22%

JPX日経400 +5.59%

マザーズ +4.19%

ジャスダック平均 +24.7%

トルネコ銘柄 +23.2%

サル銘柄 +35.7%

 

【コメント】

 私のPFを作った時の考え方を振り返ってみます。3か月前は、鉄鋼や海運企業の決算が非常に好調だったため、世界経済が上向き始めているのではないかと判断し、大型株で割安な銘柄群を多めに採用しました。それが裏目に出てしまう形となりました。米国のバランスシート縮小や日本の金融緩和の出口戦略などが意識され、大型株中心に売られてしまった印象です。一方、サル先生は攻防のバランスの取れた素晴らしいPFだったのかもしれません。全体的に負けている銘柄が少ないです。サカイホールディングスやマネーフォワード、グリムス、Fringe81、第一三共、アクシーズなどの成績が良かったです。

 

 

※1

・サルに勝つシリーズの詳細については、左のサイドメニューから「サルに勝つ!」を選択し、『第1回 サルに勝つ』をご覧ください。

 ・第3回サルに勝つの各銘柄については、『第3回 サルに勝つ』をご覧ください。

今現在の株式投資に対する考え方

【1】人口とGDP

●日本の人口

減少傾向であり、減少の予測(http://www.garbagenews.net/archives/1999775.html

●日本の1人当たりGDP

やや上昇~横ばい(http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp2.html

●日本のGDPの推移

やや上昇~横ばい(http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp.html

 

【2】日本政府と日銀

●日銀の国債買入の限界

●日本政府のプライマリーバランス黒字化目標

●消費税増税

●残業規制

東京五輪での投資の打ち切り

 

 

日本での長期投資は、人口が減少しているので不向き

 

しかし、私が投資を始めた時期の2012年は、金融緩和と公共投資の拡大などマクロ視点で非常に恵まれた環境だった。そして、ミクロ視点でも個別企業のPERは過去平均より大幅に低かった。投資のチャンスがあった

 

今は、日銀の金融緩和の限界が見え始め、政府も緊縮的である。また、個別企業でもPERが非常に高い。こんな環境で長期投資をしていても負けるのではないか?

 

→従来の考え方では稼ぐことは難しい。

 

 

 

 

■新たな戦略

短期的なミスジャッジを狙う。

 

日経平均の上昇局面・下落局面で人はそれぞれどんなことを考えて取引をするか考える

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日経平均株価が順調に上がっている局面で銘柄Aは悪材料で大きく株価が下がります。しかし、日経平均の上昇局面では皆強気です。特に個人投資家逆張りが好きなので、悪材料であっても買いが入ります。そのため、酷い売られ方にはなりません。

 

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今度は日経平均株価が下落基調の場合です。銘柄Aは悪材料で売られますが、皆悲観的な状態です。どこまで下がるか分からない状態。信用取引を行っている人なら借金を背負ってしまうんじゃないかと恐怖に怯える場面です。冷静な人でももっと下がった時に買おうと考え、買いが全然入りません。そのため、異常な売られ方をします。

 

 

日経平均が下落相場であり、かつ個別銘柄が異常な売られ方をした場合に限って買う作戦です。成功すればいいですが、失敗をすれば、反発もなく急降下に飲み込まれて大きく資産を減らしてしまう非常に危険な作戦です

 

【失敗例】

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上の失敗例のようになってしまうと最悪です。長期投資のスタイルでは損切りは無くても良かったですが、このスタイルでは損切りは絶対です。毎回勝つのではなく、トータルで勝つことが大切であり、自制心が無いとやるのは難しいと思います。私の場合は、パチスロで冷徹な判断を何度もやってきたのでやれる可能性は少しあるかもしれません。(センスが無いと思えばやめます。)

 

 

うまくやれるか分かりませんが、今までの考え方とは全く違ったやり方でいきます。